ミステリ

不定期連載中

香喰魔と推理と、そして、どうなる、俺の恋……

先祖代々、俺の一族の匂いを糧としてきた「香喰魔かくいま」。やつらは異様に嗅覚が鋭く、どんなに微かな匂いでも嗅ぎ分けることができる。その上、体の匂いからその人の感情まで読み取ることができるのだ。こんなの（その上、男）にとり憑かれたら、……
これは、香喰魔にとり憑かれた俺の、悲劇と災難の物語。（嘘です。ちゃんとミステリです）

※エブリスタ 新潮文庫ミステリー＆エンターテインメント賞最終候補作（2016）／エブリスタ「異ケメン特集」イチオシ作品（2017）

［表紙］浜井れんこん（イラストAC）「イケメンアイコン」

一族に、医者と弁護士と警官と僧侶がいれば、全て安泰！

ビッチな母親を持ち、父親の全員違う４兄弟が、それぞれに事件に巻き込まれる、モジュラー型ミステリ。コメディ要素あり。
長男、宇一ういち。外科医。境界線上の人格／次男、金吾きんご。弁護士。金の亡者／ 三男、正義まさよし。警察官。大変な女嫌い／四男、信まこと。僧侶。湧沼(わくぬま)家の良心。

専業主婦、信子の一人語りで、物語は進んでいきます。教師まで巻き込んだモンスターぶりや、ＰＴＡでの暗闘、ご近所トラブルと、半径３キロの出来事は、ドメスティックな身勝手さ満載です。
でもね。必ず最終章まで読んで下さいね。ひたすらあなたをダマす為に、書きました。

※「小説現代」２次選考通過／第四回アルファポリス「ミステリ大賞」大賞候補作

近未来 ブロマンス・ミステリー

現社会は汚染され、崩壊した。生き残った人々は科 学者アンセトールに導かれ、南極大陸（アンタクティカ）へ逃れた。
2000年後。アンセトールのクローンが代々治めていたラウルス皇国に危機が訪れる。皇民は始祖帝アンセトールの教えに背き、「優しさ」を捨て武器を手に取った。それは「革命」と呼ばれた。時を同じくして、清浄な大地・アンタクティカに汚染が広がっていく。
アンセトールの最後に残った子孫・クヌルプのＤＮＡには、アンセトールからの伝言が暗号となって組み込まれていた。それは人類を、アンタクティカを、地球を救うものだったのか。
クヌルプと乳兄弟のジンセイ、そして、彼らの幼馴染のユリア。アンセトールからの2000年の時を超えた暗号が解き明かされた時、三人の複雑な関係に終止符が打たれる。